いろいろなワインがある。
赤、白、ロゼ、フランス、イタリア、スペイン…
フランスでもその地方によって名前がついていて味も違うらしい。年の違いでも味がかわるそうだ。名前もなにやら難しい。述はなんでこんなに知っているのだろう、舞ちゃんはきれいな人だな。みんなと気さくに話してる。
そのようにして楽しい時間もすぎていったが、高と述それに舞と友達になれて純はうれしかった。三人にくらべるとパッとしない純だったが、なぜか四人仲良くなって、遊びに出かけたり、語り合ったりして純の生活も楽しいものになってきた。
舞の誕生日パーティーが催された。
述の行きつけのイタリアンレストランの一室にたくさんの人が集って、料理と手作りケーキが用意され、みんながそれぞれプレゼントを贈った。舞ちゃんは人気が高い。なかでも述は舞の生まれた年の高級ヴィンテージワインをみんなの前でうんちくを述べてプレゼントし喝采をあびていた。純は舞なにをプレゼントしたものかと悩んでいたが、絵本を書いて贈った。子供のころ大好きだったカエルのお話しだ。はたして舞ちゃんは気に入ってくれるだろうか。