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ビッキーとユーリのユルメ探訪 二十一話
雲のように白く、
羽毛ぶとんのように柔らかく
電気毛布のように暖かく、
ケーキのよい香りの空飛ぶ円パン・カメリーナは
ビッキーとユーリと役行者を乗せてフワフワ飛んでいく。
広大な大地、ガイアはどこまでも続く。
はるか向こうに高い山が見えた。
オリュンポスの山だ。
だんだん近づく、
山の上に神殿がある。
カメリーナはそこに着陸し、
ビッキーとユーリはオリュンポス神殿の入口に降り立った。
「しばらくここですごすといい。
わしは五台山に用があるので、
ちょっと行ってくる。またあとでむかえに来るよ。」
と言い残して役行者は雲のようなカメリーナと飛んでいった。
オリュンポス神殿の入口でニュンフ(妖精)たちが
ビッキーとユーリを出向かえてくれて、
神殿の中へと案内してくれた。
とてつもなく大きくて豪華な建物だ。
大広間の大テーブルの中央に
ゼウスと妻のヘラ横に娘のアテナ、アフロディテ、アルテミスの女神たち
一方はヘルメス、アポロン、ディオニックスの息子たちが並んで座っていた。
「やあ、ビッキー君、ユーリちゃん、
はるばる遠いところをよく来てくれた。
私の家族のことは知っているね?
そこに掛けてゆっくりと神々の酒ネクトルと食事を楽しんでくれ。
おっとお酒はまだだめだな。
ネクトルのうちノンアルコールのものを持ってこさせよう。
料理は最高のシェフの神が腕によりをかけてつくるものだ
ゆっくり味わってくれたまえ。」
そういってゼウスたち神々といっしょに歓談しながら
ビッキーとユーリはおいしいジュースを飲んで
おいしい料理をバクバク食べて、楽しい宴をすごした。(ビッキーとユーリのユルメ探訪 二十一話 おわり)