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2015.07.01

この炉床をフォカッチャという。薪は熾火や炭火の状態で、数時間に渡ってパン生地と熱く交換する。

村人は主婦の常で炉端会議に花が咲く。

昼頃焼き上がったカメリーナは枕ほど大きい。主婦たちはそれを持ち帰り、各家のイエス・キリストの祭壇にお供えする。

その日は断食だ。

カメリーナをイエス・キリストに捧げ、イエス・キリストの命を吹き込んでもらうのだ。

月曜日のカメリーナはしっとりとやわらかく無上の美味しさだ。

人々は手作りの生ハムや煮豆とともにいただく。

火曜日も柔らかくおいしい。ポルチーニのパスタとカルチョーフィが同伴する。

水曜日にはカメリーナの表面が少し硬くなる。人々はそれをスライスしてトーストし、自家製の生ハムやチーズを乗せていただく。ブルスケッタと言う。

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